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Anthropicの大研究より、個人の1週間のトークン消費が10倍以上に見えたのはなぜ?

動画 2026年10月21日公開(5分21秒) ・ 確かめた日 2026年10月11日 ・ 読む 4分

AIを950体、21時間働かせて、新しい発見をした、Anthropicの大研究。使ったトークンは2.1億でした。

ところが、編集長が自分用のアプリをつくっていた1週間に、編集長のMacのClaude Codeが使ったトークンは24億。

研究の方が、少なすぎない? どっちが正しいの?

最初に浮かぶ答え

「編集長が、AIを使いすぎだから?」

1週間で返事1万1310回と、よく使ったのは本当です。でも10倍の差の正体は、使った量ではありませんでした。24億の98%は、AIの「読み直し」だったんです。

答え

数え方が違うからです。編集長の24億には、AIがそれまでのやりとりを毎回読み直した分が入っていて、研究の2.1億には入っていません。

AIは返事を書くたびに、それまでのやりとりを最初から全部読み直すので、編集長の24億トークンの98%は、この読み直しでした。

読み直しを除いて同じ数え方でそろえると、編集長の1週間は4800万トークンで、研究の方が4倍あまり多くなります。

動画で見る(5分21秒)

チャプター(13)
  1. 0:00所長の疑問
  2. 0:34950体のAIの研究
  3. 1:06トークンとは
  4. 1:34所長のMacの記録
  5. 1:56クイズ
  6. 2:1398%は「読み直し」
  7. 2:28なぜ読み直すのか
  8. 3:27キャッシュ
  9. 3:45話が変わったら、新しい会話
  10. 4:03読み直しを除くと
  11. 4:17論文に書いてあった数え方
  12. 4:38わかったこと
  13. 4:57あなたのトークン数は?
動画の台本(全文)

この動画は名前を変える前に作ったため、話の中では編集長を「所長」と呼んでいます。

0:00所長の疑問

ナルAIを950体、21時間働かせて、新しい発見をした、Anthropicの大研究。

ナル使ったトークンは、2.1億。

ナルところが、うちの所長が、自分用のアプリをつくっていた1週間は……

ナル24億トークン。

編集長調べてこい!

ナル研究の方が少なすぎないか、どっちが正しいのか調べてこい、と所長が言うんです。

ナル答えは、AIの意外なクセにありました。

ナルまる助の、なるほどラボ!

0:34950体のAIの研究

ナルまずはニュースから。9月23日に、Anthropicが発表した研究です。

ナル950体のClaudeに、DNAの大きなデータベースから、珍しい酵素を探させたんです。

ナルAIたちは、20万を超える候補を集めて、3500に絞り、最後の20件を、人が読める報告にまとめました。

ナルその中から、知られていなかった仕組み、「ART」が見つかりました。ただ、何の働きをするのかは、まだ分かっていません。

1:06トークンとは

ナルこれだけの大仕事で、2.1億トークン。そもそもトークンって、何でしょう。

ナルトークンとは、AIが文章を読み書きするときの、小さなかけらのことです。

ナルAIは、文章をかけらに切って読みます。読んだかけらも、書いたかけらも、トークンとして数えます。

ナルわかりました。所長が、AIを使いすぎなんです!

編集長ボツ!

ナル…根拠を見せろ、だそうです。

1:34所長のMacの記録

ナルでは、所長のMacの記録を、のぞいてみます。

ナルこのMacでは、AIの道具のClaude Codeが、やりとりをすべて記録に残しています。

ナル10月5日から、11日の夕方までに、AIが書いた返事は、1万1310回。一番多い日は、1日で6.9億トークンです。

1:56クイズ

ナルここで、クイズです!

ナル24億トークンのうち、AIが自分で書いた分は、何%だと思いますか?

ナル正解は、Cの、0.5%。たったこれだけです。

2:1398%は「読み直し」

ナル新しく読んだ分は、1.5%。そして、残りの98%は、「読み直し」でした。

ナルこれが、AIの意外なクセです。なぜこうなるのか、減らすコツまで、見ていきましょう。

2:28なぜ読み直すのか

ナルAIは、返事を1回書くたびに、それまでのやりとりを、最初から全部読み直します。

ナルAIの頭は、返事を書き終えるたびに、からっぽに戻るからです。覚えているのは、AIの外にある、やりとりの記録の方なんです。

ナルたとえるなら、日記に1行書くたびに、1ページ目から読み返すようなものです。

ナル試しに、会話を始めた最初の返事を調べると、多くの会話で、AIはもう、およそ2万トークンを読んでいました。

ナルAIの道具の使い方や、守る決まりの説明を、最初にまとめて渡しているからです。この説明も、返事のたびに読み直します。

ナル所長のMacでは、返事1回で、平均20万8千トークンを読み直していました。

ナル20万8千かける1万1310回で、およそ23億5千万。24億の、ほとんどです。

3:27キャッシュ

ナルじゃあ、読み直しは、むだなんでしょうか?

ナル実は、むだではありません。「キャッシュ」という仕組みで、一度読んだ分を取っておくので、速く読めます。

ナル料金も、APIで使うときは、ふつうに読む料金の、20分の1です。

3:45話が変わったら、新しい会話

ナルただ、やりとりが長くなるほど、1回に読み直す量も増えます。一番長いやりとりでは、返事1回で69万トークンを読んでいました。

ナルだから、話が変わったら、新しい会話を始める。それだけで、読み直しはぐっと減ります。

4:03読み直しを除くと

ナルでは、読み直しを除くと、どうなるでしょう。

ナル所長のMacの7日間は、4800万トークン。

ナルAnthropicの2.1億は、その4倍あまり。逆転です!

4:17論文に書いてあった数え方

ナルでは、研究の2.1億は、どう数えたのか。論文まで読むと、書いてありました。

ナルキャッシュから読み直した分は、数えていない。研究の2.1億は、読み直しを除いた数だったんです。

ナルだから、同じ数え方で比べた、さっきの逆転が、本当の答えです。

4:38わかったこと

ナルつまり、どちらかがまちがい、とは言えません。比べる前に、何を数えたかを、そろえる必要があるんです。

ナルトークンの数を見たら、読み直しが入っているかを、まず確かめる。なるほど!

編集長…なるほどな。

ナル所長から、合格をもらいました!

4:57あなたのトークン数は?

ナルAIを使っている皆さん、自分のトークンの数を、見たことはありますか?コメントで教えてください。

ナルまる助の、なるほどラボでした!

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図で解説

24億トークンの内訳。書いた0.5%、新しく読んだ1.5%、残りの98%が読み直し
編集長のMacで、AIの道具のClaude Codeが記録した1週間(2026年10月5日〜11日の夕方、返事1万1310回)の、24億トークンの内訳です。1マスが0.5%。AIが自分で書いたのは、左上の濃い1マスだけの0.5%。新しく読んだのは、続く紺の3マスの1.5%。残りのオレンジ、98%は、それまでのやりとりの「読み直し」でした。
AIは返事のたびに、やりとりを最初から全部読み直す。頭はからっぽに戻り、覚えているのは記録
AIは返事を1回書くたびに、それまでのやりとりを、最初から全部読み直します(左の吹き出しの山)。AIの頭は、返事を書き終えるたびにからっぽに戻るからです。覚えているのは、AIの外にあるやりとりの記録(右の紙)の方。日記に1行書くたびに、1ページ目から読み返すようなものです。編集長のMacでは、返事1回で平均20万8千トークンを読み直していて、これが24億のほとんどでした。
Anthropicの技術報告の30ページ。キャッシュから読んだ分は数えていない。研究の2.1億は読み直しを除いた数
研究の2.1億は、どう数えたのか。Anthropicの技術報告の30ページに、「キャッシュから読んだ分は、数えていない」と書いてありました。キャッシュは、一度読んだ分を取っておいて、速く読み直せるようにする仕組みです。つまり研究の2.1億は、読み直しを除いた数。編集長の24億は、読み直しを含めた数でした。
読み直しを除くと、研究は2.1億、編集長の1週間は4800万。研究が4倍あまり
同じ数え方にそろえて、読み直しを除くと、編集長のMacの7日間は4800万トークン。研究の2.1億は、その4倍あまりで、逆転しました。どちらかの数がまちがいだったのではなく、何を数えたかが違っていたんです。トークンの数を見たら、読み直しが入っているかを、まず確かめます。

もっと詳しく

トークンって、何?

トークンとは、AIが文章を読み書きするときの、小さなかけらのことです。AIは文章をかけらに切って読み、読んだかけらも、書いたかけらも、トークンとして数えます。

編集長のMacの数字は、どう数えた?

編集長のMacでは、AIの道具のClaude Codeが、やりとりをすべて記録に残しています。2026年10月5日から11日の夕方までに、AIが書いた返事は1万1310回。一番多い日は、1日で6.9億トークンでした。

返事1回で読み直したのは、平均20万8千トークン。20万8千かける1万1310回で、およそ23億5千万。24億の、ほとんどです。

会話の最初の返事でも、たくさん読む?

会話を始めた最初の返事でも、多くの会話で、AIはおよそ2万トークンを読んでいました(188回の会話の中央値)。道具の使い方や、守る決まりの説明を、最初にまとめて渡しているからです。この説明も、返事のたびに読み直します。

読み直しは、むだ?

むだではありません。「キャッシュ」という仕組みで、一度読んだ分を取っておくので、速く読めます。

料金も、APIで使うときは、ふつうに読む料金の20分の1です(Claude Opus 5.5 の単価。定額プランの料金の話ではありません)。

読み直しを減らすコツは?

やりとりが長くなるほど、1回に読み直す量も増えます。編集長のMacで一番長いやりとりでは、返事1回で69万トークンを読んでいました。

だから、話が変わったら、新しい会話を始める。それだけで、読み直しはぐっと減ります。

Anthropicの研究は、何をした?

2026年9月23日に発表された研究です。950体のClaudeが21時間かけて、DNAの大きなデータベースから珍しい酵素を探しました。20万を超える候補を3500に絞り、最後の20件を、人が読める報告にまとめています。

その中から、知られていなかった仕組み「ART」が見つかりました。ただ、何の働きをするのかは、まだ分かっていません。

持ち帰る一言

トークンの数を見たら、まず「読み直し」が入っているかを確かめる。比べる前に、何を数えたかをそろえる。

参考文献と確かめ方

このページは、動画の台本と上の資料をもとにAIが書きました。台本は、書いたAIとは別のAIが、資料の本文と照らして確かめています(2026年10月11日)。理学の修士号と、高校理科の教員免許を持つ人も読んで確かめてから出しています。数字は、その時点のものです。わかりにくかったところ、誤りのご指摘、調べてほしい問いは、[email protected] へお寄せください。

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