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イチョウの黄色は夏の緑の葉に隠れていた。では、モミジの赤は夏どこにあった?

動画 2026年11月4日公開(7分20秒) ・ 確かめた日 2026年11月2日 ・ 読む 5分

秋、イチョウは黄色に、モミジは赤に色づきます。

でもイチョウの黄色は、秋に新しく生まれた色ではありません。夏の緑の葉の中にずっとあって、緑に隠れて見えなかっただけです。

では、モミジの赤は、夏の間どこにあったのでしょう?

最初に浮かぶ答え

「黄色と同じで、夏の緑の葉の中に隠れていた?」

少しだけ正解です。赤の色素は、夏の緑の葉にも少しはあります。でも、その多くは夏の葉にはありませんでした。では、秋のあの赤は、どこから来るのでしょう?

答え

モミジの赤(アントシアニン)の多くは、夏の間はまだどこにも無く、秋になってから葉が新しく作る色です。

秋は葉に出入りする管がだんだんせばまり、晴れた昼に作った糖が冷えた夜には流れ出にくくなるので、そのたまった糖と日の光で赤が作られます。

だから、日の光をよく受ける葉ほど赤が作られやすく、赤のあざやかさはその年の天気で大きく変わります。

動画で見る(7分20秒)

チャプター(15)
  1. 0:00黄色は、夏の葉に隠れていた。じゃあ赤は?
  2. 0:46黄色は、隠れていた色
  3. 1:22赤も隠れていた?
  4. 1:36赤の色素を調べる
  5. 2:07りんご農家の玉まわし
  6. 2:28クイズ:赤の材料は?
  7. 2:51糖がたまる仕組み
  8. 3:34天気で変わる赤
  9. 3:58外側の葉と内側の葉
  10. 4:19赤は、夏どこにあった?
  11. 4:38何のために赤を作る?
  12. 4:57日傘説
  13. 5:50虫への合図説
  14. 6:32まだ決着していない
  15. 6:52今年の紅葉を見るときは
動画の台本(全文)

この動画は名前を変える前に作ったため、話の中では編集長を「所長」と呼んでいます。

0:00黄色は、夏の葉に隠れていた。じゃあ赤は?

ナル秋。イチョウは、黄色に。モミジは、赤に。

ナルでも、この黄色。秋に、新しく生まれた色じゃ、ないんです。

ナル夏の、緑の葉の中に、もう、ずっとあった。緑に隠れて、見えなかっただけ。

ナルじゃあ、モミジの赤も、夏の葉に、隠れていた……?

ナルところが、日本のカエデ、ハウチワカエデ。日の当たる外側の葉は、真っ赤。

ナル内側の葉は、最後は、赤の少ない、黄色っぽい色。

編集長同じ木で、色がちがうだと!? 赤は、どこに隠れとった! 調べてこい!

ナルヒントは、りんご農家が、知っていました。

ナルまる助の、なるほどラボ!

0:46黄色は、隠れていた色

ナルまずは、黄色から。

ナル葉の緑は、クロロフィルという色素。日の光を受けて、栄養を作る、葉の主役です。

ナル黄色の色素、カロテノイドも、夏の葉に、ちゃんと入っています。でも、緑がずっと多いので、隠れて見えない。

ナル秋、寒くなると、緑のクロロフィルが、分解されていきます。

ナル緑が消えると、下にあった黄色が、見えてくる。

ナルたとえるなら、緑の壁紙を、はがしたら、下から、黄色い壁が、出てきた。そんな感じです。

1:22赤も隠れていた?

ナルわかりました。赤も、緑の壁紙の下に、隠れていたんです!

編集長ボツ!

ナル…隠れていたのか、秋に作ったのか、色素を調べてから言え、だそうです。

1:36赤の色素を調べる

ナルでは、赤の色素を、調べます。赤の色素は、アントシアニン。

ナル調べると、この赤の多くは、夏の緑の葉には、ありませんでした。

ナル少しは、あります。でも、ほとんどは、秋になってから、葉が、新しく作る色なんです。

ナル壁紙の下に、赤い壁は、ほとんど無かった。秋に、わざわざ、赤く塗っていたんです。

ナルしかも、この赤は、日の光をよく受けると、作られやすくなります。

2:07りんご農家の玉まわし

ナルこれを、よく知っているのが、りんご農家です。

ナルりんごの赤い皮も、モミジと同じ、赤の色素、アントシアニンです。

ナル秋、農家は、実を、くるっと回して、日の当たらなかった側にも、日を当てます。

ナル「玉まわし」といって、色を、全体に、きれいにつけるためです。

2:28クイズ:赤の材料は?

ナルここで、クイズです!

ナル葉が、赤い色を作る、材料は何でしょう?A、根から吸い上げた、土の鉄分。B、葉が、日の光で作った、糖。C、分解された、緑の色素。

ナル正解は、Bの、糖です。

2:51糖がたまる仕組み

ナル葉は、昼、日の光で、糖を作ります。甘い栄養です。ふだんは、管を通って、枝や幹へ、送り出されます。

ナルところが、秋。葉に出入りする管が、だんだん、せばまっていきます。

ナル晴れた昼に、たくさん作った糖が、冷えた夜には、流れ出にくい。

ナル出口がせばまった葉の中に、糖が、たまっていくんです。

ナル1枚の葉で、見てみましょう。

ナル緑が、減っていく。糖が、たまっていく。そこに、日の光。赤が、増えていく。

ナルたまった糖を材料に、日の光を浴びて、葉が、赤を作る。それが、モミジの赤の正体です。

3:34天気で変わる赤

ナルだから、晴れた昼と、冷える夜が続く秋ほど、赤が、あざやかになります。

ナル逆に、強い霜で、葉が枯れてしまうと、赤は作れず、茶色になって、早く落ちてしまう。

ナル黄色は、もともとある色なので、毎年、比較的、安定。でも、赤のあざやかさは、その年の天気で、大きく変わるんです。

3:58外側の葉と内側の葉

ナルさあ、最初の、ハウチワカエデに戻りましょう。

ナル日の当たる外側の葉は、光をたっぷり浴びて、赤を、たくさん作れた。

ナル光の届きにくい内側の葉は、赤が少ししか作れない。だから、下にあった黄色が、顔を出して、黄色っぽく見えたんです。

4:19赤は、夏どこにあった?

ナルモミジの赤は、夏の間、どこにあったのか。

ナルほとんど、まだ、どこにも無かったんです。

ナル秋の日の光と、葉にたまった糖で、葉が、新しく作っていた。

ナル黄色は、隠れていた色。赤は、秋に作る色。なるほど!

4:38何のために赤を作る?

ナルでも、ちょっと待ってください。

編集長すぐ捨てる葉に、わざわざ色を塗るのか!? もったいない!

ナルそうなんです。何のために、赤を作るのか。実は、まだ決着していません。

ナル有力な説は、2つ。葉を守るため、か。虫を遠ざけるため、か。

4:57日傘説

ナル1つめ、日傘説。

ナル緑が減って、弱った葉に、強い光が当たると、葉の細胞が、傷んでしまいます。

ナルそこで、赤い色が、日傘のように光をやわらげて、葉を守る、という考えです。

ナル木は、葉を落とす前に、窒素などの大事な栄養を、枝や幹へ引き上げます。守られている間に、その引っ越しを済ませる、というわけです。

ナルアメリカで、こんな実験がありました。赤を作れない変わり種の木と、ふつうの木を、並べて、強い光と、冷え込みの、きびしい条件に置く。

ナルすると、赤を作れない木の葉は、緑のまま傷んで、落ちてしまった。栄養の引き上げも、少なかったんです。

ナルただ、赤が栄養の引き上げを助けるかは、ほかの研究では、はっきりしませんでした。

5:50虫への合図説

ナル2つめ、虫への合図説。

ナル秋に木へやってきて、卵を産むアブラムシに、「この木は手ごわいぞ、来ても得はないぞ」と、知らせている、という考えです。

ナルここで、また、りんごが出てきます。

ナルある研究で調べると、アブラムシは、秋に赤い葉になる、りんごの木を、避けていました。春に、アブラムシを木に移して比べても、秋に赤くなる木では、育ちが悪かった。本当に、手ごわい木だったんです。

ナルただ、反論もあります。避けたからといって、合図とは限らない。赤い葉は、虫の目に目立ちにくいだけかもしれない、というんです。

6:32まだ決着していない

ナル日傘か、合図か。どちらにも、支える研究と、疑問の声がある。赤の理由は、今も、研究の途中なんです。

編集長…なるほどな。日傘か、合図か。決着がついたら、すぐ報告してくれ。

ナル所長から、もみじの合格ハンコを、もらいました!

6:52今年の紅葉を見るときは

ナル今年の紅葉を見るときは、同じ木の、日の当たる側と、日陰の側の葉を、比べてみてください。

ナルあなたの近くで、いちばん赤い紅葉は、どこですか?コメントで教えてください。

ナルまる助の、なるほどラボでした!

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図で解説

夏のモミジの葉と、その中を拡大した丸。丸い緑の粒がびっしりで、後ろの黄色のひし形はわずかしか見えない
夏の葉の中を表した図です(粒の数はイメージ)。右の丸は、左の葉の一部を拡大したもの。丸い緑の粒が緑の色素クロロフィルで、日の光を受けて栄養を作ります。後ろの黄色のひし形が、黄色の色素カロテノイドです。夏の葉にもちゃんと入っていますが、緑がずっと多いので隠れて見えません。秋に寒くなって緑が分解されると、この黄色が見えてきます。
夏の緑の葉と秋の葉の拡大の比べ。夏は緑の丸が多く赤い星はわずか。秋は赤い星がいっぱいで、緑の丸はわずか
同じ拡大の丸で、夏の葉(左)と秋の葉(右)を比べた図です(粒の数はイメージ)。赤い星が、赤の色素アントシアニンです。夏の緑の葉にも少しはありますが、ほとんどは秋になってから葉が新しく作ります。緑の壁紙をはがしても、その下に赤い壁はほとんど無かった。赤は隠れていたのではなく、秋にわざわざ塗っていた色です。
夜の葉にたまった白い四角の糖と、枝の中の管を拡大した丸。管は両側からせばまり、糖が通りにくい
秋の夜の葉と枝の図です。葉の上の白い四角が、葉が昼に日の光で作った糖。ふだんは管を通って枝や幹へ送り出されます。ところが秋は、葉に出入りする管がだんだんせばまります(葉の付け根のオレンジの四角と、拡大の丸)。だから、晴れた昼にたくさん作った糖が冷えた夜には流れ出にくく、葉の中にたまっていきます。
日の光を浴びる赤い葉と、緑・糖・赤の量を表す棒。緑はほとんど無く、糖と赤が多い
1枚の葉で、秋に起きることをまとめた図です(棒の長さはイメージ)。右の棒は、上から緑・糖・赤の量。緑が減り、葉に糖がたまっていきます。そこへ日の光が当たると、たまった糖を材料に、葉が赤を作ります。だから晴れた昼と冷える夜が続く秋ほど赤があざやかで、強い霜で葉が枯れると、赤は作れず茶色になって早く落ちます。
ハウチワカエデの木。日の当たる外側の葉は真っ赤で、内側の葉は赤の少ない黄色っぽい色
日本のカエデ、ハウチワカエデの観察を表した図です。日の当たる外側の葉は真っ赤、内側の葉は最後に赤の少ない黄色っぽい色になります。外側の葉は光をたっぷり浴びて赤をたくさん作れますが、光の届きにくい内側の葉は少ししか作れず、下にあった黄色が顔を出すからです。ほかの木すべてに当てはまるとは限らないので、今年の紅葉で比べてみてください。

もっと詳しく

葉の緑と黄色は、何の色?

葉の緑は、クロロフィルという色素です。日の光を受けて栄養を作る、葉の主役です。

黄色は、カロテノイドという色素です。一年中葉にあり、夏は緑がずっと多いので隠れて見えません。

秋に寒くなるとクロロフィルが分解され、下にあった黄色が見えてきます。緑の壁紙をはがしたら、下から黄色い壁が出てきたようなものです。

赤の色素は、夏の葉に少しも無かった?

赤の色素は、アントシアニンです。調べると、夏の緑の葉にも少しはありますが、ほとんどは秋になってから葉が新しく作ります。

同じ木で色が違うことだけでは、赤が夏からあったかどうかは決められません。色素を調べて、初めて分かることです。

この赤は、日の光をよく受けると作られやすくなります。材料は、葉が日の光で作った糖です。

なぜ、年によって赤のあざやかさが違う?

晴れた昼と冷える夜が続く秋ほど、赤があざやかになります。逆に、強い霜で葉が枯れてしまうと、赤は作れず、茶色になって早く落ちます。

黄色はもともと葉にある色なので、年ごとの差が比較的小さく、赤のあざやかさは、その年の天気で大きく変わります。

りんご農家は、なぜ実を回す?

りんごの赤い皮の色素も、モミジと同じアントシアニンの仲間です。

秋、農家は実を回して、日の当たらなかった側にも日を当てます。「玉まわし」といって、色を全体にきれいにつけるためです。

すぐ落とす葉に、何のために赤を作る?

実は、まだ決着していません。有力な説は、葉を守るための日傘説と、虫を遠ざけるための合図説の2つです。

どちらにも、支える研究と疑問の声があり、赤の理由は今も研究の途中です(2026年の時点)。

日傘説とは?

緑が減って弱った葉に強い光が当たると、葉の細胞が傷んでしまいます。そこで赤い色が日傘のように光をやわらげ、葉を守る、という考えです。

木は葉を落とす前に、窒素などの大事な栄養を枝や幹へ引き上げます。葉が守られている間に、その引っ越しを済ませるというわけです。

アメリカの実験では、赤を作れない変わり種の木とふつうの木を、強い光と冷え込みのきびしい条件に置くと、赤を作れない木の葉は緑のまま傷んで落ち、栄養の引き上げも少なくなりました。ただ、赤が栄養の引き上げを助けるかは、ほかの研究でははっきりしていません。

虫への合図説とは?

秋に木へやってきて卵を産むアブラムシに、「この木は手ごわいぞ、来ても得はないぞ」と知らせている、という考えです。

りんごの研究では、アブラムシは秋に赤い葉になる木を避けていました。春にアブラムシを木に移して比べても、秋に赤くなる木では育ちが悪くなりました。

ただ、反論もあります。避けたからといって合図とは限らず、赤い葉が虫の目に目立ちにくいだけかもしれない、というものです。

持ち帰る一言

黄色は、隠れていた色。赤は、秋に作る色。今年の紅葉は、同じ木の日の当たる側と日陰の側で、葉を比べてみてください。

参考文献と確かめ方

このページは、動画の台本と上の資料をもとにAIが書きました。台本は、書いたAIとは別のAIが、資料の本文と照らして確かめています(2026年11月2日)。理学の修士号と、高校理科の教員免許を持つ人も読んで確かめてから出しています。数字は、その時点のものです。わかりにくかったところ、誤りのご指摘、調べてほしい問いは、[email protected] へお寄せください。

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